雨月物語 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
独創的な幻想が綾なすファンタジックな世界―この幻想空間を描いて他の追随をゆるさない上田秋成『雨月物語』。それは、中国白話小説の用字や修辞を巧みに活用し、芸術的香気ただよう文章のうちに、主人公たちとその運命の悲劇的な情念世界をみごとに造形化した。貞女宮木、悪霊磯良、蛇精真女児らの悲しい運命を、作者の夢想的稟質と自覚的な方法が知的で美しい幻想小説に織りなしていく。この『雨月物語』の世界を、読みやすい本文とともに、語釈、現代語訳、さらには鋭角的な評を付しておくる。「訳注日本の古典」シリーズの決定版。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
上田 秋成
1734‐1809年(享保19‐文化6)。江戸中期の小説家。大坂で生まれ、商家の養子となる。1766年、浮世草子『諸道聴耳世間猿』で世に出るが、国学者・加藤宇万伎、小説家・都賀庭鐘と出会い、1776年、『雨月物語』を刊行する。晩年には、随筆集『胆大小心録』や、小説『春雨物語』を孤独のうちに著した。その作品は、江戸後期の戯作者たちに大きな影響を及ぼした
高田 衛
1930年生まれ。東京都立大学名誉教授
稲田 篤信
1947年生まれ。首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
平家物語図典 (単行本)
出版社 / 著者からの内容紹介
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」という冒頭句で有名な『平家物語』。軍記文学としてよく知られるこの物語は、謡曲や御伽草子、近世の浄瑠璃、歌舞伎、小説などに取り入れられ、さらに近代文学にも大きな影響を与えている。本書は、琵琶法師が語り継いだその世界を、339点にも及ぶカラー絵画史料と写真で、中世の歴史への手掛かりや古典文学を読む手引きとする。武士のいでたちや合戦の様子を克明に解説し、物語の舞台・ゆかりの地を訪ね、登場人物たちの生活と行動を探っている。絵巻でストーリーの流れを追い、巻末には系図、関連本、登場人物紹介も付した。歴史・古典好きはもとより、美術愛好家にとっても、もちろんNHK大河ドラマのファンにも必携の書である。
内容(「BOOK」データベースより)
源平合戦の様子がわかる。変わりゆく時代の社会がわかる。登場人物の実像と虚像がわかる。『平家物語』のストーリーがひと目でわかる。
桃尻語訳 枕草子〈中〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
驚異の名訳ベストセラー、ついに文庫化!その中巻は、第八十三段「カッコいいもの。本場の錦。飾り太刀。色つきの仏様の木画。…」から―第百八十六段「宮仕え女のとこに来たりなんかする男が、そこでさ、物食べるっていうのはホーント…」まで。
権力の日本人 双調平家物語 I (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
私たちは錯覚の中で歴史を見ているのだろうか。
平家は倒れた。だから悪い?平清盛は悪人?では、どう悪いのだろう。
“日本のルーツ”平安時代に生きる人々は、実はあまりにも、「現代人」だった。院政、摂関政治、女帝、国家……知らないことだらけの歴史を見直してみる。
「諸行無常」で片づけられない日本の歴史。古代の権力世界の住人達から、新しい歴史の広がりを見る縦横無尽の史論。
内容(「BOOK」データベースより)
平家は倒れた。だから悪い?平清盛は悪人?では、どう悪いのだろう。“日本のルーツ”平安時代に生きる人々は、実はあまりにも、「現代人」だった。院政、摂関政治、女帝、国家…知らないことだらけの歴史を見直してみる。「諸行無常」で片づけられない日本の歴史。古代の権力世界の住人達から、新しい歴史の広がりを見る縦横無尽の史論。
ビギナーズ・クラシックス 今昔物語集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
平安朝が生んだ日本最大の説話集を、古典文法の知識不要で縦横に堪能。
インド、中国、日本では北海道から沖縄にまで、広大な舞台に繰り広げられる説話大百科。現代語訳を全面に出し、古文の力がなくても、豊穣な話の宝庫をビジュアルとともに楽しめる。
内容(「BOOK」データベースより)
インド、中国、日本では北海道から沖縄まで、広大な舞台に繰り広げられる、平安朝の生んだ日本最大の説話大百科。登場人物も僧・武士・庶民などさまざまな階層に及び、ヴァラエティに富む説話を収録。現代語訳と、古文の生き生きとしたリズムによって、豊饒な話の宝庫をヴィジュアルに楽しめる。
江戸文学地名辞典 (単行本(ソフトカバー))
ご注意ください
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内容(「BOOK」データベースより)
江戸とその周辺の地名、町名、道路、河川、橋、寺社など2000を解説し、江戸の文芸、歌謡、歌舞伎などからの例文をつけ江戸時代の市街を再現。
えんぴつで脳を鍛える小倉百人一首―なぞり書きと音読で百人一首を楽しみながら脳力アップ! (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
本書では、『小倉百人一首』という、だれもが一度はふれたことのある古典文学を題材に、日本語・和歌の美しさを味わいながら、なおかつ文字を書くことで脳を鍛えることにもつながるよう、なぞり書きを中心に、写し書き、音読までを取り入れています。子どもから大人まで、だれもが気軽に取り組める内容です。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
有吉 保
日本大学名誉教授。文学博士。1927年生まれ。1951年日本大学法文学部国文学科卒業。国文学(中古・中世和歌史)専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
万葉秀歌〈上巻〉 (新書)
内容(「BOOK」データベースより)
「万葉集入門」として本書の右に出るものはいまだない。万葉の精神をふまえて自己の歌風を確立した一代の歌人たる著者が、長年の傾倒による蘊蓄を傾けて約四百の秀歌を選び、簡潔にしてゆきとどいた解説を付して鑑賞の手引きを編んだ。雄渾おおらかな古代の日本人の心にふれることにより、われわれは失われたものを取り戻す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
斎藤 茂吉
1882年―1953年。1910年東京帝国大学医科大学卒業。専門は精神医学。歌人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
西鶴の感情 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
商都大坂に生きた町人、俳諧師・西鶴は、なぜ浮世草子「作者」となったのか。
「銀(かね)が銀をもうける」経済膨張の時代、虚構の業を通して「色」と「遊び」を、女と「世間」の実相を見つめた作家の稀有なる散文精神に迫る傑作評論。
廓とはマコトの通じぬ、ウソがかたまってできた世界だというのだが、そういう虚の世界だからこそ見えてくる「粋」という美遊もあった。ただしそれは、「世界の偽かたまつて」いるのは「廓」の内側に限ることなく、われわれの住む人間世界が同じように虚であるとの認識の前景である。西鶴の「美遊」は、ウソのかたまり虚のなかに辛うじて在りうる。近松の辞世には、「出自」という「実」へのこだわりが見えるのに、西鶴の辞世は自己の「実」人生を無視したがごときつれなさであり、個人的な伝記資料がほとんど残っていないのもそれと無関係でない。<本文より>
内容(「BOOK」データベースより)
商都大坂に生きた町人、俳諧師・西鶴は、なぜ浮世草子「作者」となったのか。「銀が銀をもうける」経済膨張の時代、虚構の業を通して「色」と「遊び」を、女と「世間」の実相を見つめた作家の稀有なる散文精神に迫る傑作評論。
すらすら読める方丈記 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
鴨長明は、愚直に、思うままに、新しい人間の生きかたをつらぬいた。
「みずからの心の自由のために生きよ」
古典よみの達人がときあかす、現代人へのメッセージ。
――ただ、仮の庵のみのどけくして、おそれなし。
こういう言葉の端々から、晩年の鴨長明の心のありようは素直にこちらに伝わり、なんとも言えずいい気持にし、共感させられるのだ。自分の自由にならぬことどもはきっぱりと思い切り、日常生活ではわが権内にあるもので満足し、心を思い切り自由に遊ばせようとする。人間にとってこれ以上に賢い心構えがあろうか。――(本文より)
内容(「BOOK」データベースより)
鴨長明は、愚直に、思うままに、新しい人間の生きかたをつらぬいた。「みずからの心の自由のために生きよ」古典よみの達人がときあかす、現代人へのメッセージ。