完本 八犬伝の世界 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
構想の雄渾、趣向の巧緻、文体の華麗、人物造型の玄妙、考証の厳密、エピソードの耽美・古怪。この長大な物語には欠けるものがない。豊富に付された口絵や挿絵もまた、本文と同等の工夫をもって配されているから、画文渾然、伏線は錯綜し、仕掛けは曲折して、作品全体がいわば一個の巨大な図解宇宙誌の観を呈する。謎は多く、秘密は深い。読者に最高度の学識と想像力を要求するこの種の作品を堪能するには、手練の周到な読みを俟つにしくはない。稀有の伝奇ロマンの魅力を、徹底的な細部へのこだわりと構想全体への目配りをもって論じ尽くす、著者積年の研究の集大成。図版多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高田 衛
1930年、富山県生まれ。早稲田大学大学院修士課程、東京都立大学大学院博士課程修了。東京都立大学名誉教授。近畿大学文芸学部教授を務めた。専攻、日本近世文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
現代語訳 大鏡 (単行本)
内容(「MARC」データベースより)
日本古典の名作を、「楽」に読める大活字の現代語訳で記した対訳本シリーズ。190歳の大宅世継と180歳の夏山繁樹が藤原氏の栄華を語る物語、平安男性文学の傑作「大鏡」を収録。
源氏物語〈巻4〉 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
光源氏をめぐり咲き競う女たちの哀歓。
瀬戸内寂聴の名訳で贈る大ヒット話題作待望の新装版、巻四刊行
明石の君母子の哀切な子別れ。最愛の人藤壺の宮の崩御。長男夕霧の大学入学と幼い初恋。亡き恋人夕顔の娘、玉鬘がたどる波瀾の運命。広大な自邸・六条の院に愛する女君たちを住まわせ、栄華をきわめた源氏31歳から36歳までを描く。
内容(「BOOK」データベースより)
明石の君母子の哀切な子別れ。最愛の人藤壺の宮の崩壊。長男夕霧の大学入学と幼い初恋。亡き恋人夕顔の娘、玉鬘がたどる波瀾の運命。広大な自邸・六条の院に愛する女君たちを住まわせ、栄華をきわめた源氏31歳から36歳までを描く。
万葉びとの歌ごころ (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
芸術院賞恩賜賞に輝く吉野山中の孤高の歌人・前登志夫が万葉集の連嶺に分け入り、古代人の歌ごころを探る。
内容(「MARC」データベースより)
「万葉集」を学ぶ本当にふかい歓びとは何であろうか-。吉野山中の孤高の歌人が、万葉集の連嶺に分け入り、万葉びとそのものを思わせる語り口で、古代人の歌ごころを探る万葉論。
平家物語〈12〉 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
平家が滅びはてて、世も平穏になるかと思われたが、京は激しい大地震の災害をうけた。捕虜となった平大納言時忠らは流刑に処せられ、また数々の武勲にもかかわらず、頼朝の嫌疑をうけた義経のもとへ刺客が向けられ、義経はこれを斬って行方をくらました。平家の残党は誅せられ、六代もついに斬られて平家の子孫は絶えた。建礼門院の大原での余生を語って、ここに『平家物語』全篇の幕はおろされる。
著者紹介
1927年生まれ。1959年法政大学大学院日本文学専攻(修士)卒業。現在、法政大学教授(文学部)。論文「太平記論」(「文学」1959年8月)。「平家物語の変貌」(「文学」1968年10月)ほか。共著、シンポジウム日本の文学「平家物語」。
女人蛇体―偏愛の江戸怪談史 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
嫉妬の焔で蛇となった女宿業か悲恋か恐ろしくも哀れな男と女の怪談を探る
嫉妬に燃える女は蛇となって逃げる男に追いすがる起源から様式化へ、仏教が説く因縁話から悲恋物語へと変貌する“蛇体と化した女たち”の怪談奇談の系譜を考察する。
内容(「BOOK」データベースより)
恋ゆえに憎しみの淵に沈む女が蛇体に変身―。幻想文芸に花開く「女が蛇になる物語」はどのように生まれ、物語の世界へと変貌していったのだろうか。古代・中世の仏教説話にみえた女人が蛇に変身する表象は、やがて近世の小説・演劇のなかで様式化されながら、怪異な恋物語へと創り変えられていく。好色と怪異の絶妙なコラボレーション。その足跡を追い求め、江戸怪談が描き出した、一途な執念が生む“恋の魔境”へと読者を誘う。
今昔物語集;宇治拾遺物語 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
本書は、我が国の代表的な説話集である『今昔物語集』と『宇治拾遺物語』の中から、合わせて約50話を抄録して現代語訳とともに紹介し、両書への橋渡しの役を果たすことを願って編集された。
うつくしきもの 枕草子 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
懐かしい古典が読める!楽しめる!古典絵本
『枕草子』をカルチャースクールで学ぶように、もう一度学び直す、大人のための古典絵本。口ずさみたくなる原文、味わいどころがわかる、清川妙の解説、王朝世界を再現する、おのでらえいこの雅やかな絵。千年の時をこえて、名作がよみがえります。
内容(「BOOK」データベースより)
「春はあけぼの」に始まるけれど「春はあけぼの」に終わらない。ページをめくるたびに、清少納言の見た情景がつぎつぎ広がる。作家清川妙と画家おのでらえいこによる、楽しくて美しい、枕草子。むかし教科書で習った名文19章段を、読み仮名付きで掲載。簡略なあらすじと部分訳で、原文のまま、すらすら読める。清川妙の紙上授業で、作者の心や背景が、深くじっくり味わえる。おのでらえいこの絵で、雅やかな宮廷生活がよみがえる。
すらすら読める風姿花伝 (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」
――人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論
総ルビつき原文 著者オリジナル現代語訳つき
古典はむずかしくない
どうも学校教育のなかで、古典の取り扱いがよろしくないと私は考える。なにか、古典というものを、現代語とは違う「外国語」のような風情で扱っているように見えるのだ。事実は、古典というものはすなわち幾星霜を閲して磨き抜かれてきた日本語の精髄であり、文学としてもよく咀嚼し味読すべきものだ。私は教師として、この古典の面白さを、なんとしたら伝達できるだろうと、そのことばかり考えてきた。この本は、言ってみればそういう立場から発想して書いたのである。
林 望
内容(「BOOK」データベースより)
人生論としても読める世阿弥の至高の芸能論。総ルビつき原文。著者オリジナル現代語訳つき。
ビギナーズ・クラシックス 万葉集 (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
名歌140首を丁寧に解説。万葉集が不思議なほどよく分かる!楽しめる!
日本最古の歌集万葉集から名歌140首を選び丁寧に解説。歌に生き、恋に死んだ人々の歌を、しみじみ味わう本。参考情報を付しながら、古文の力がなくても十分古典の面白さがわかる。ビジュアル面も充実。
内容(「BOOK」データベースより)
さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集「万葉集」から名歌約140首を選び丁寧に解説。参考歌を含めて約200首を収録。参考情報を付しながら、歌に託した万葉人のさまざまな思いがよくわかるように構成。原文も現代語訳も総ルビ付きで、朗読にも最適。